「月」ボタンをクリック

【Head Office】

住所: 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-11-22 ヤマギビル4F

Address: 4F, Yamagi Bldg., 3-11-22, Iidabashi, Chiyoda-ku, Tokyo 102-0072 JAPAN (Postal Code: 102-0072)

【 電話: 03-6913-6528 / Phone Number: -81-3-6913-6528

【 ファックス: 03-6913-6529 / FAX Number: -81-3-6913-6529

【 正規代理店/総販売元 】

  • TQC & Sheen (EU):日本総輸入元・総販売元
    (TQC および Sheen は Industrial Physics社のコーティング分野専用のブランドです)
  • DeFelsko (米国):日本総販売元
  • Rubert (英国):日本正規代理店
  • LENETA (米国):日本正規代理店

PosiTector 6000 - PosiTector Platform
先進の膜厚計 ポジテクタ―6000
ポジテクター6000 亜鉛めっきの厚みの測定

亜鉛めっきの厚みの測定

鉄を腐食から守る

腐食

鉄は、電解液が鉄の表面の陽極と陰極をつなぐことで腐食します。このとき、腐食セルが形成され、酸化鉄が剥がれ落ちて錆となります。
錆びないようにするには、腐食セルの形成を防ぐ必要があります。鉄の腐食を防ぐ方法としては、一般的に次の2つが挙げられます。

  • カソード保護(犠牲陽極を使用する)。
  • 電解液が鋼鉄に接触するのを防ぐために、塗料やめっきなどの保護膜を作ること。
亜鉛めっき

亜鉛めっきは、加工された鋼板等の表面に亜鉛の犠牲陽極層を塗布し、防錆効果を発揮させるためのプロセスです。
このプロセスの最終段階は、以下の検査となります。

  • 亜鉛めっきの厚さ
  • 外観
  • 亜鉛の鋼板下地への密着性
  • 亜鉛めっきの厚さの均一性

亜鉛めっきの厚さは、耐用年数、腐食防止能力、いわゆる品質に直結します。

亜鉛めっきの厚さの測定方法

測定対象物の大きさ、形状、個数によって、適切な試験方法が決定されます。試験方法は、破壊検査法と非破壊検査法に分類されます。
亜鉛めっきの厚さを測定するには、一般に次の4つの方法があります。

  • 磁気原理の膜厚計
  • はく離と重量測定
  • 亜鉛めっき処理前後の部品の重量を測定
  • 光学顕微鏡法 (ASTM B487)
光学顕微鏡法
光学顕微鏡法

一般に亜鉛めっきの厚みを測定する最も実用的な方法は、磁気の原理を利用した非破壊検査法による膜厚測定です。この測定方法は以下の特徴を持ちます。

  • 非破壊であること
  • 簡単、迅速、かつ安価
  • ISO 2808、ASTM D7091、CSA G 164-Mなどの国際規格に準拠

非破壊で測定できるため、磁気原理の膜厚計による測定方法は、亜鉛めっきの厚みを評価する最も一般的な方法となっています。

亜鉛めっきの厚みを測定するための磁気原理の膜厚計

磁気原理を利用した膜厚計は、鉄系金属素地に塗布された非磁性膜を測定するために設計されています。最も一般的な磁気方式の膜厚計は、次の2つのカテゴリーに分類されます。

1.メカニカル膜厚計

鉄から磁石を引き離すのに必要な強さを測定します。亜鉛が厚いほど磁石の磁力は弱くなります。校正調整が不要ですが、以下の電子式の精度には及びません。

PosiTest & PosiPen

2.電子式膜厚計

電子回路により、磁束密度の変化を測定します。
鮮明なデジタル表示で、多彩なプローブの種類が利用できます。
基材の特性に合わせたゼロ点調整などが必要ですが、高い精度が得られます。

PosiTector6000

亜鉛めっきの厚みの測定方法

  • メーカーの取扱説明書の指示に従ってください。
  • 膜厚計は JIS/ISO が定めているように、参照標準 (Reference Standard)を使用して定期的にゲージの精度を確認 (Verification) してください。
    • JIS K5600-1-7 3.17参照標準:上塗りを施してある既知の膜厚の塗板
  • 試験面にゴミ、グリース、酸化物、腐食生成物がないことを確認してください。
  • 測定点は、メッキ層の明らかな凸凹や不規則性を避けるように選択する必要があります。
  • 真の平均膜厚を得るために、十分な回数の読み取りを行う必要があります。

メカニカル膜厚計を利用する場合は、以下の手順で行ってください。

  1. ①基材条件(質量、金属性、粗さ、温度、曲率など)の影響を補正するために、亜鉛めっきが施される前の基材/部品を複数のスポットで測定し、代表的な平均値を得ます。この平均値を "ベースメタル・リーディング" または "BMR"と呼びます。
  2. ②亜鉛めっきの厚さを、関連する手順または規格で要求される数のスポットで測定します。
  3. ③ゲージの読みからベースメタルのBMRを引いて、亜鉛めっきの厚さを求めます。

電子式膜厚計を利用する場合は、以下の手順で行ってください。

  1. ①基材の状態(質量、金属、粗さ、温度、曲率など)の影響を補正するために、亜鉛めっきが施される前の基材/部品でゼロ点を確認し、ずれている場合にはゼロ点調整(校正調整)をします。
  2. ②亜鉛めっきが施される前の基材/部品の上にシム(フォイル)を置き、これを測定して精度(ゼロ点調整の適否)を確認します。
  3. ③亜鉛めっきが施された製品を測定します。膜厚計の値は、亜鉛めっきの厚さを示しています。
イメージ
ページの先頭へ