粘度の単位について
粘度のSI単位(国際基本単位)はmPa・s(ミリパスカル秒)あるいはPa・s(パスカル秒)です。伝統的な単位としてはcP(センチポアズ)が使われてきましたが、1cP=1mPa・sです。 1mPa・s= 0.001Pa・s 。粘度は例えばかき混ぜるのに必要な力のように液体中の物体の動きにくさを示しています。
動粘度のSI単位(国際基本単位)はm²/s(平方メートル毎秒)です。伝統的な単位としてはcSt(センチストークス)が使われてきましたが、1cSt=1mm²/秒です。
動粘度は、粘度と密度の比(粘度を密度で割る)で表され、動粘度v=粘度μ/密度ρ となります。液体そのものの動きにくさを示しています。
ニュートン流体と非ニュートン流体
せん断応力と速度勾配の比が時間または速度の勾配によって変化しない場合ニュートン流体で、力のかけ方で粘度は変化しないため、攪拌の影響は無視できます。
例えば検査前に攪拌した試料は攪拌していない試料より滴下時間が短くなるなど、力のかけ方によって粘度が変化したり、時間経過で変化するものは非ニュートン流体と言われ、フローカップの滴下時間には変化が生じ不確定となります。
JIS/ISOでは、『(フローカップ法による)最初の測定値と2回目の測定値の間に10%以上の差があれば、その試料は非ニュートン流体と判断され、滴下時間による管理は適切でないとする』と記載されてます。この場合は、クレブス/ストーマ―粘度計などの回転式粘度計で管理することになります。
適合規格
ASTM D1200 Ford
商品ラインアップ
- アルミ製について:陽極酸化被膜(アルマイト)処理が施されています。
- 粘度範囲、滴下時間は25℃における値です。
校正検査について
専用のページで一覧表示していますのでご参照ください。