色の目視比較 どんな試験?

対象規格

JIS K5600-4-3(色の目視比較), ISO3668

目的・適用範囲

塗膜および関連製品の色を、自然昼光または色観察ブース内の人工光源を用いて標準品と対比して目視比較するための規定ですが、メタリックエナメルなどの特殊効果を示す顔料を含む塗料を適用する場合には、照明および受光のすべての詳細について事前に協定することが求められます。

色観察用照明

  • ● 日常の色合わせの場合には自然昼光または人口昼光(部分的に曇りの北方の空からの拡散昼光)のどちらを用いることもできますが、目的が照合の場合には色観察ブース内の人工照明を用いなくてはなりません。
  • ● 光源は標準イルミナントD65または標準イルミナントA(白熱照明:メタリズムを確認するための追加光源)の分光分布と近似のものを使用し、色観察位置の照度は1000~4000lxで、暗い色に対しては上限近くの照度が望ましいとされています。

試験片

  • ● 試験片および三種標準の大きさは、喪に対する角度が10°になるように選ばなければなりません(距離50cmなら8.7×8.7cm、距離90cmなら15.8×15.8cm)。大きい場合には灰色のマスクを使用します。
  • ● 塗膜は素地の影響を無くすために素地を完全に隠ぺいする厚さであることが望ましく、黒色または白色のチャートを用いて確認しておくことができます。

手順

  1. ① 試験片と参照標準を約500mmの距離の同一面に並べて接触させて置き、色を比較します。
  2. ② より正確に比較するためにときどき左右を逆にして観察します。
    ※色観察ブースでは、0°の角度で照明し45°の角度で試験片を観察するか、あるいはその逆にします。
  3. ③ JISに記載された色差等級表もしくは他の表に基づいて記録します。
    JISの色差等級表には、例えば等級0は「知覚できない差」、等級1は「ひじょうにわずかすなわち知覚できる限度の差」などと記載されています。詳細はJIS本文をご参照ください。
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