粘度の単位について
粘度のSI単位(国際基本単位)はmPa・s(ミリパスカル秒)あるいはPa・sUパスカル秒)です。伝統的な単位としてはcP(センチポアズ)が使われてきましたが、1cP=1mPa・sです。 1mPa・s= 0.001Pa・s 。粘度は例えばかき混ぜるのに必要な力のように液体中の物体の動きにくさを示しています。
動粘度のSI単位(国際基本単位)はm²/s(平方メートル毎秒)です。伝統的な単位としてはcSt(センチストークス)が使われてきましたが、1cSt=1mm²/秒です。
動粘度は、粘度と密度の比(粘度を密度で割る)で表され、動粘度v=粘度μ/密度ρ となります。液体そのものの動きにくさを示しています。
ニュートン流体と非ニュートン流体
せん断応力と速度勾配の比が時間または速度の勾配によって変化しない場合ニュートン流体で、力のかけ方で粘度は変化しないため、攪拌の影響は無視できます。
例えば検査前に攪拌した試料は攪拌していない試料より滴下時間が短くなるなど、力のかけ方によって粘度が変化したり、時間経過で変化するものは非ニュートン流体と言われ、フローカップの滴下時間には変化が生じ不確定となります。
JIS/ISOでは、非ニュートン流体はフローカップ法では不確定となるものの、クレブス/ストーマ―回転式粘度計であれば、ニュートン/非ニュートン流体ともに適切に測定ができるとしています。
適合規格
JIS K5600-2-3 / ISO 2884, ASTM D 4287
仕様の概要
- 回転速度: デュアル(規格に適合) 750rpm & 900rpm
- 粘度測定範囲: 選択されるコーンによります(アクセサリーの項目を参照ください)
- 表示値: P、 cP、Pa・s、 mPa・s
- 精度: ±2%未満
- 精度: フルスケールの±2%
- 回転時間プリセット機能: 5~59秒(手動による強制回転開始も自動も可)
- データ出力: RS232 によるPC / プリンターへの出力
- メモリー機能: 100読取値
- アラーム機能: リミット設定
- プレート温度: 制御可能5~65℃ (ただし 加温機能のみのため室温以下の設定は事実上不可)
- プレーヒート機能: 0~59秒の設定が可能
- 供給電源: 90~240VAC(50/60Hz)
商品ラインアップ
モデル名称 | 商品コードNo. |
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TQC/Sheen コーン・プレート粘度計本体(コーンは別途) | KT-SH1693 |
アクセサリー(コーン/Cone)
モデル名称 | 商品コードNo. |
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コーンD1 校正オイル5種付 粘度0~10P | KT-SH1432 |
コーンD2 校正オイル5種付 粘度0~20P | KT-SH1428 |
コーンD3 校正オイル5種付 粘度5~50P | KT-SH1427 |
コーンD4 校正オイル5種付 粘度10~100P | KT-SH1434 |
コーンD5 校正オイル5種付 粘度0~5P | KT-SH1429 |
1P(ポアズ)=100cP(センチポアズ)、1P=0.1Pa・s、1Pa・s=1,000mPa・s
セット内容
- 粘度計本体
- プリンター用ケーブル(RS232C)
校正証明書
購入時に添付 | 別途費用で添付 | |
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校正証明書/Certificate of Calibration | ― | ― |
検査成績書/Certificate of Test | ― | ― |