ガラスプレート vs バキュームプレート  塗工品質に与える影響

基材:チャート紙の場合

(1) 試験の基本条件

  • 使用したチャート紙:LENETA Plain White Charts "WK" 219 x 286x0.3 mmt
    WK
  • 塗工液:3,000mPa/s塗料
  • 使用したアプリケーター:
    ベーカー
    フィルム
    アプリケーター
    50μmを使用
    バード
    フィルム
    アプリケーター
    50μmを使用
    ギャップ調整付
    ドクターブレード
    アプリケーター
    50μmにして使用
    ワイヤ
    スパイラル
    バーコーター
    10μm用
    ワイヤレス
    バーコーター
    Mタイプ
    10μm用
  • 使用した自動塗工装置:
    全自動
    アプリケーター
    マルチ本体+
    ガラスプレート
    全自動
    アプリケーター
    マルチ本体+
    バキュームプレート

(2) 試験結果

  • どれもバキュームプレート上にチャート紙を載せて塗装する方が膜厚が大きくなっています。
  • 膜厚はガラスプレート上ではベーカー>バード>ギャップ調整付ドクターブレードの順でしたが、バキュームプレート上ではベーカー>ギャップ調整付ドクターブレード>バードと変化しました。
  • 接液部が丸いベーカーは塗工液の流れが円滑であるため、膜厚も得やすいようです。
  • ガラスよりバキュームの方が3種のアプリケーターともバラツキ(偏差)が小さくなっています。
  • ギャップ調整付ドクターブレードはガラスプレート上ではバラツキが大きいのが目立ちます。
  • 膜厚は両バーコーターでほぼ同じでした。
  • ガラスよりバキュームの方が両バーコーターともバラツキ(偏差)が小さくなっています。
  • 総じてワイヤレスバーコーターの均一性はたいへん優秀です。

基材:薄いフィルムの場合

(1) 試験の基本条件

  • 使用した基材:ナイロンフィルム A4サイズ×厚み15μm
  • 塗工液:3,000mPa/s塗料
  • 使用したアプリケーター:
    ベーカー
    フィルム
    アプリケーター
    50μmを使用
    バード
    フィルム
    アプリケーター
    50μmを使用
    ギャップ調整付
    ドクターブレード
    アプリケーター
    50μmにして使用
    ワイヤ
    スパイラル
    バーコーター
    10μm用
    ワイヤレス
    バーコーター
    Mタイプ
    10μm用
  • 使用した自動塗工装置:
    全自動
    アプリケーター
    マルチ本体+
    ガラスプレート
    全自動
    アプリケーター
    マルチ本体+
    バキュームプレート

(2) 試験結果

  • ガラスプレートだとフィルムが塗工により切れてしまいベーカーとバードは塗工自体ができませんでした。
  • バキュームを使用した場合、偏差は小さく均一な塗工ができています。
  • その中では、ギャップ調整付ドクターブレードはバラツキが大きいのが目立ちます。
  • 膜厚はワイヤレスバーコーターの方がワイヤバーコーターより少し厚くなっています。
  • ガラスよりバキュームの方が両バーコーターともバラツキ(偏差)が小さくなっています。
  • 総じてワイヤレスバーコーターの均一性はたいへん優秀です。