TQC 炉内温度測定記録用オーブンデータロガー CURVE-X3 Nano

CURVE-X3 Nano 誕生ストーリー

●きっかけはお客様の『困っている』でした

世界最大級の食品・化粧品用パッケージングカンパニーが「当社のオーブンに適用できるオーブンデータロガーを開発していただくことは可能でしょうか?」とご要望になられたのが開発のきっかけでした。対象となるのはボトル形状のもの全般で、飲料用ボトル缶、食品用ボトル缶、化粧品等のエアゾール缶、プラスチックボトルなどがその代表例です。これらのボトル形状の製品に塗られた塗料やインクを硬化乾燥させるオーブンに投入できるデータロガーが無くて困っている…これがお客様のご要望でした。そのためにはまさにボトルそのものといった形状のデータロガーを作るほかありません。

●お客様のご協力を得て12炉での検証テストを終え一般販売の運びとなりました

最新モデルのCURVE-X3の基本設計を応用し、ボトル形状の断熱ケースと一体化したデータロガーを提案し、トライアンドエラーを重ねながら製品化が進められました。
ついに製品化されたCURVE-X3 Nano は、世界的なパッケージカンパニーである Ardagh Group のご協力により12の炉で評価試験を重ね、その信頼性が確認されました。

Can Industry のご要望にお応えするために生まれた独特の形状

多くのボトルは缶内面も外面も塗装が施されます。内面コーティングの場合は、一般に缶はトレーの上に置かれオーブンに投入されます。この時にはインサイド用の丸いエンドキャップを使用してください。そうすることで CURVE-X3 Nanoは完全なボトル形状となります。

内面コーティングオーブン用
インサイドエンドキャップ

外面コーティングの場合は、缶はチェーンに取付けられたピン形状のジグによって搬送されます。このピンに固定するための機能がアウトサイドエンドキャップです。片側はボルト固定用で、反対側の長穴形状はピン間のスパンの違いに対応するためのものです。

外面コーティングオーブン用
アウトサイドエンドキャップ
  • TQCプロフィール