TQC ご注意! 断熱システムの温度条件
- ◆炉のご使用条件から断熱ボックスに必要な耐熱性を決める際には、必ず下図のようにトータル時間でお考えください。
いわゆる塗料やコーティング材の硬化条件とは異なりますのでご注意ください。
耐熱曲線の見方について、山型炉を例にとって具体的に考えてみましょう。・・・トータル時間で選定してください!!
●加熱時間は…熱を受け始めてからデータロガーを取り出すまでのトータル時間でみてください。
●加熱時間は…炉の水平部(加熱有効)時間で考えればいいですか?…いいえ、故障の原因になります。
●加熱時間は…断熱ボックスをコンベヤからはずすまでと考えればいいですか?いいえ、まだリスクがあります。
<お願い>
- 耐熱特性曲線は断熱ボックス・ガスケット・熱緩衝吸収材が損耗していない正常な状態でのものです。
- 測定は標準的な熱風循環炉で行いました。赤外線炉では使用可能時間が短くなります。また炎の影響を直接受ける状態での測定はお避け下さい。
- 雰囲気温度より高温になっているものに触れるような状態で断熱ボックスを置く場合は、直接熱伝導しないようにしてください。
- 古くなったガスケットや傷んだ断熱ボックスを用いると、内部に熱気が侵入し故障の原因になりますのでご注意ください。
- 炉から出た後は速やかにデータロガーを取り出してください。断熱ボックスに余熱がある間、内部は熱の影響を受けています。
- 連続使用する場合は、断熱ボックスは内部温度が室温に下がってから、熱緩衝吸収材は20℃以下(必要であれば冷蔵庫に入れてください※)に冷ましてからご使用ください
※冷凍庫には入れたり、凍らせたりはけっしてしないでください。