TQC 統合型データ管理・分析ソフト Ideal finish Analysis
Ideal Finish とI deal Finish Analysis のご紹介
データロガーCURVE-Xシリーズに標準で付属する温度解析ソフト『Ideal Finish』は、世界の自動車メーカーをはじめ多くの塗装ラインで支持を受けています。このソフトを使うためにCURVE-Xシリーズを導入されるユーザーも少なくありません。
自動車トップメーカーのサポートを受け世界の主要自動車メーカーから塗装専業工場まで幅広い支持を受けている Ideal Finish Analysis をぜひ工場の変革・コストダウン・省エネにご活用ください。
さらに詳細は、» All About Curve-X でもご紹介しています。
Ideal Finish 基本モード編 主な表示機能
- キープ時間:所定温度を超えていた合計時間です。
- 最高温度:各プローブにおける最高温度を示します。
- 最高温度到達時間:最高温度に到達した時間を示します。
- 平均温度:ひとつのゾーンにおける平均温度を示します。
ステップキュア(温度を段階的に上げる)などの際に重要な指標になります。 - 温度の最大上昇率:温度の上がり方が最も大きかったときの上昇率を示します。
例えば塗膜中の溶剤が多い時点で温度上昇率が高いとワキや発砲の原因になります。 - 最大上昇率の時間帯:温度上昇率が最も大きかった時間帯を示します。
乾燥のどの過程で温度上昇率を大きくするかは良質な塗膜を得る上で重要です。 - 所定温度上昇所要時間:所定温度に上がるのに要した時間を示します。
加熱能力を考える上で重要な指標になります。 - 温度の最大下降率:温度の下がり方の最も大きかった時間帯を示します。
- 最大下降率の時間帯:温度下降率が最も大きかった時間帯を示します。
- 所定温度下降所要時間:所定温度に下がるのに要した時間を示します。
加熱後の冷却能力などを考える上で重要な指標になります。 - 最大温度差:プローブ間の温度差で最大のものを示します。
乾燥・硬化のムラの原因を究明するのに重要な指標になります。 - 特定期間における温度上昇率:指定した2点温度間の上昇率を示します。
- 特定期間における温度下降率:指定した2点温度間の下降率を示します。
- プローブレイアウト図:取り込んだ画像上にプローブ位置を示します。
Ideal Finish 上級モード編 主な表示機能
設備レイアウト設定画面で、設備の構成パートの長さを予め入力しておくと、それが設備レイアウト設定画面のように測定結果の温度プロファイルのバックに色分けされて表示されます。設備のどの部分でどのような温度変化が生じているかがビジュアル的に把握できます。設備は頻繁に変わるものではないので、入力しておくと便利です。
● 塗料の硬化仕様を反映
硬化条件は温度と時間のペアになっています。硬化条件で作成された曲線のサンプルでは、165℃×25分、175℃×10分、190℃×4分がメーカー推奨条件として入力されています。さらに塗料や前後の工程能力などから制約を受けます。これらを反映してさらに精緻な可能な条件範囲を規定することができます。
●硬化指数を演算表示
硬化指数が100になると、初期の硬化塗膜となっていると推測されます。100未満の場合、硬度やラビング試験などで硬化状態を確かめる必要がありそうです。また、100を大きく超えている場合、オーバーキュアになっている可能性があります。全体に100を超えている場合、省エネの余地があります。
●適正プロファイルと許容範囲帯
発注元に承認を受けている温度プロファイルなどを基準として保存しておき測定ごとに両者を重ねて表示して比較することができます。
また、許容範囲帯を入力することで、温度プロファイルがどこかでそれを逸脱すると、グラフ上に警告表示を出すことができます。