断熱ボックスに使用されている断熱材は、セル状の細かな空気の部屋をたくさん形成させることで対流による熱の伝達を抑える構造になっています。このセルは一方で湿度を溜めこみやすい特性を持ちます。高湿の場所は避けて保存してください。
高湿の場所は避けて保管してください
データロガーの故障につながる恐れがありますのでご注意ください
断熱材が吸湿し水分を中に溜めこんでしまいます。断熱ボックスを炉内に入れた際に、断熱層が温まり、極端な表現をすれば断熱ボックス内が蒸焼きの様な状態になります。電装品は高温高湿を嫌いますので、CURVE-Xデータロガーの故障につながります。
高湿の場所は避けて保管してください。
長期に保管する場合は乾燥剤を入れたビニル袋などで密閉してください
数か月ぶりに炉内の温度測定をして、断熱ボックスを開けたら、断熱ボックスの底に1cm以上の深さで水が溜まっていた…というケースもありました。原因は梅雨~夏に保管場所が高温高湿になっていたためでした。
保管は高湿の場所は避け、長期に使用しない場合は、必ず乾燥剤を入れたビニル袋などで密閉して保管してください。
もし湿度を含んでいるかもしれないと思われたら…強制乾燥をしてください
ドライな雰囲気の中で3~4日、蓋を開けた状態で放置しておくと、内部の水分は抜けますが、なかなかそのような環境はないかもしれません。
蓋をはずした状態で、ボックス型の炉で、100℃~120℃の温度で強制乾燥してください。
標準およびスリム型で2時間程度、高温用で3~4時間が目安です。
データロガーの故障や熱緩衝吸収材の損傷につながりますのでご注意ください
炉内で強制乾燥をさせる場合には、CURVE-Xデータロガー本体、熱緩衝吸収材、ガスケットは、炉内には入れないでください。
断熱ボックスの蓋をはずし、断熱ボックスと蓋のみを炉に入れるようにしてください。
また炉内温度は120℃を超えないようにしてください。