TQC 全自動ペンデュラム(振り子)硬度試験機
準拠規格
ISO 1522
特徴
- ● 非破壊で再現性の高い硬度の評価を行なうことができます。
- ● Pedulumは日本語に訳すと「振り子」の意味ですが、振り幅の設定から回数・時間の計測まで自動で行なうことができます。
- ● 「塗膜上を支点とする振り子の減衰は塗膜がやわらかいほど速くなる」という原理を利用し、非破壊で硬度の評価を行ないます。
- ● 塗膜面に一定の硬さのものを押し当てたり、こすったりすることなく、非破壊で再現性のある硬度の評価が行なえます。
試験機の概要
カバーを閉めた状態
ガスダンパーが補助しますので軽い力で開閉ができます
<本体>
- ① カバー(風防)
- ② カバーのノブ
- ③ ミラー
- ④ 水準器付サンプルテーブル(試験片を置く台)
- ⑤ スペア振り子用サポート(ここに使用しない方の振り子を固定)
- ⑥ サンプルテーブル調整用ノブ
- ⑦ 振り子(ペンデュラム)
- ⑧ ガラスプレート(振幅時間調整時に使用)用サポート
- ⑨ オートリリース(自動で振り子をここから振幅させます)
- ⑩ センサー(オプティカルディテクター)
- ⑪ ペルゾー振り子用目盛
- ⑫ ケーニッヒ振り子用目盛
- ⑬ ON/OFFスイッチ
- ⑭ 液晶ディスプレー
- ⑮ メニューボタン
<振り子(ペンデュラム)>
- ⑯ ケーニッヒ振り子
- ⑰ ペルゾー振り子
- ⑱ ボール(このボールが塗膜と接します)
- ⑲ 振幅時間調整用おもり
使い方(概略)
- ◆使用できる試験片の最大サイズは105×200×厚み6mmです
<試験の準備>
- ●試験方法には、ケーニッヒ振り子を用いる方法とペルゾー振り子を用いる方法があります。
- ●試験片は100×100mm程度。厚みはたわみのないように5mm程度のものが推奨されています。
- ●予めマイクロメーターなどで膜厚を測定しておきます。
<試験の手順>
- ①塗膜を上にして試験器のサンプルテーブルの上に試験片を置きます。
- ②ケーニッヒ振り子もしくはペルゾー振り子を塗膜上に静かに置きます。
(実際には振り子の支点となる支柱に取り付けられたボールが塗膜と接します) - ③ケーニッヒ振り子では6°、ペルゾー振り子では12°の位置に振り子を固定します。
- ④ケーニッヒ振り子では振幅が3°になるまで、ペルゾー振り子では4°に減衰するまでの時間を秒単位で計測します。
※本測定器では③~④までの一連の動作を自動で行ないます。
ケーニッヒとペルゾー、どちらの振り子を使ったらいいの?
ケーニッヒとペルゾーのどちらの振り子を選択するかは、塗膜の種類に基づく経験やその試験の規定によるものですが、 一般にはペルゾーの方が違いに敏感で、テストに適していると言われています。 しかし、塗膜表面の凹凸や塗膜の種類によってはペルゾーの支点が試験途中で横すべりしてしまうことがあります。 このような現象が生じる場合には、ペンデュラム試験機を設置した場所の振動の問題がなければ、より安定しているケーニッヒを使用することが検討されます。
なお、採用実績ではケーニッヒ: 53%、ペルゾー: 47%ですから、両者の違いを考慮され、ほとんどのユーザーが両方をお求めになられているようです。
ご注文&価格のお問い合わせは…
モデル名称 | 仕様・内容 | 商品コードNo. |
---|---|---|
TQC 全自動ペンデュラム硬度試験機 | 振り子は付属しません | KT-SP0501 |
ケーニッヒ振り子 | 材質:ステンレス、重さ:200g | KT-SP0505 |
ペルゾー振り子 | 材質:ステンレス、重さ:500g | KT-SP0510 |
大きさと重さ:(H)740×(W)430×(D)430mm(カバーを開けると高さは960で奥行きは650mmになります)、約26kg
校正証明書
購入時に添付 | 別途費用で添付 | |
---|---|---|
校正証明書/Certificate of Calibration | ○ | ― |
検査成績書/Certificate of Test | ― | ― |