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鋼管・パイプ等の外面塗装の場合(参考資料)

ここに掲載する情報はあくまで参考です。JIS K5600-5-7/ISO 4624 付着性(プルオフ法)は、平らな面において試験することを前提としています。

曲面ドリーの使用について

DeFelsko社では、接着面が対象鋼管やパイプ等に合わせて曲面を持ったドリーを製作することについては次の理由から否定的な見解を持っています。

『DeFelsko社は、接着面がカーブしたドリーの使用について供給またはサポートをしません。付着力の計算に使用される表面積や引張軸(好ましくないせん断応力の発生)に影響を与えることに加えて、ほとんどの試験規格は特に平らなドリーの使用を要求しているからです。』

ヨーロッパにおける適用事例のレポートより

  • 適用したパイプ外径:50mmおよび60mm
  • 使用したドリー径(底面接着部直径):φ10mm
  • ユーザー:オランダの金属表面処理工場

径の小さなドリーの使用が推奨されます

通常は標準規格のφ20mmの使用が推奨されますが、このようなパイプ形状の場合、曲面に対してφ20mmドリーでは大きすぎます。
ヨーロッパではφ10mmのドリーが推奨されています。より曲面に対する接着性が向上し、現実的な試験結果が得られます。
このような曲面における付着性試験では、AT-Aの引っ張り軸の調整機能はきわめて有効です。

試験手順

  • 塗膜表面の凸凹をペーパーなどで最小化してください。
  • ドリーの接着面もペーパーなどでこするとより接着性がよくなります。
  • 接着剤をドリー底面に塗布し塗膜上に付けたら、はみ出た接着剤を綿棒等で除去し、さらにドリーがずれないようにテープなどで固定してください。
  • 接着剤が十分に硬化したら、ドリー底部に沿って塗膜にカッターで切り込みを入れ、AT-Aアドヒージョンテスターで測定をしてください。

AT-AのメーカーであるDeFelskoからの情報

AT-Aのユーザーからもたらされた情報をご紹介します。

φ200mmを超えるほとんどの鋼管・パイプの内面もしくは外面の試験に問題なく適用しています。 このようなケースでは、φ20mmドリーの接着面と塗膜との間の最大の接着ギャップは0.5mmです。 鋼管・パイプの径がより小さい場合、予想される塗膜の付着力に応じて、φ10mmまたはφ14mmのドリーを使用できる場合があります。 φ10mmのドリーの場合、鋼管・パイプ径φ50mm、φ14mmのドリーの場合、鋼管・パイプ径はφ100mmまで適用できる可能性があります。

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