TQC コンパクト&多機能膜厚計 PICCORO 主な機能の操作方法 [Model No. KT-LD800]
1.測定モード (シングル or 連続)
- シングル測定モード
- 膜厚計底部のプローブを測定対象に対して垂直に当ててください。ピーという音が1回したら膜厚計を持ち上げてください。
その間に測定値が表示され、統計数値が更新されます。
- 連続測定モード(スキャンモード)
- 膜厚計底部のプローブを測定対象に当て、そのまま膜厚計を持ち上げないで当てたままにしてください。連続的に計測が行われます。
- 測定モードの変更方法
-
- ①左ボタンを1回押し、表示をメニューモードに切り替えてください(最上部に『Root』が表示されます)。
- ②アップボタンもしくはダウンボタンで Options を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ③アップボタンもしくはダウンボタンで Measuring Mode を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ④✓印がある方が現在選択されている測定モードです。
- ⑤アップボタンもしくはダウンボタンで変更したい方を反転表示させ左ボタンを押します。
- ⑥ZERO ボタンを押し、通常の測定モードに戻ります。
- <補足>
- 連続モードでの測定の場合、プローブを対象物に当ててもピーと言う音はしません。測定値が連続的に変わり、測定回数が連続的に増えます。
2.プローブモード (Auto:自動切替、MAG:電磁、EDDY:渦電流)
次の3つの異なるプローブモードがあります。Auto:自動切替(素地が鉄/非鉄であるかを検出し自動的に電磁方式か渦電流方式かの選択を膜厚計が行なう)、MAG:電磁方式固定、EDDY:渦電流方式固定
MAGモードでは、膜厚計は素地の種類に関わらず電磁式を選択して測定しますので、磁性金属素地の場合にのみ使用できます。同様にEDDYモードでは渦電流方式でのみ測定します。
膜厚計が素地を磁性金属と認識した場合にはFと、非磁性金属素地と認識した場合には右図のようにNと表示されます。
- プローブモードの変更方法
- ①左ボタンを1回押し、表示をメニューモードに切り替えてください(最上部に『Root』が表示されます)。
- ②アップボタンもしくはダウンボタンで Options を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ③アップボタンもしくはダウンボタンで Probe Mode を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ④アップボタンもしくはダウンボタンで変更したい方を反転表示させ左ボタンを押します。
- ⑤ZERO ボタンを押し、通常の測定モードに戻ります。
3.測定値の取消・削除と再呼び出し
- (1) 最終測定値の取消
- ZEROボタンを押すと最終の測定値が取り消されます。
※メニューモードから行なうことも可能です。取扱説明書をご参照ください。
- (2) 指定したバッチ(グループ)内の全データの削除
- ①左ボタンを1回押し、表示をメニューモードに切り替えてください(最上部に『Root』が表示されます)。
- ②アップボタンもしくはダウンボタンで Delete Data を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ③アップボタンもしくはダウンボタンで Current Group を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
※もし削除を取りやめたい場合には左ボタンではなく、右ボタンを押してください。 - ④ZERO ボタンを押し、通常の測定モードに戻ります。
- (3) 削除した測定値を特定して再呼び出し
- ①左ボタンを1回押し、表示をメニューモードに切り替えてください(最上部に『Root』が表示されます)。
- ②アップボタンもしくはダウンボタンで Recall を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ③アップボタンもしくはダウンボタンで測定値を再呼び出しします。
バッチ(グループ)No./トータルNo.として表示され、バッチ(グループ)No.が現在表示の測定値を示します。
※もし現在表示の測定値を削除したい場合には左ボタンを押してください。 - ④ZERO ボタンを押し、通常の測定モードに戻ります。
- <注記>
- 測定値が削除された場合、統計データは自動的に更新されます。
4.上限・下限アラーム
各バッチ(グループ)に個別に上限/下限アラームの設定を行うことができます。
- (1) 現在使用しているバッチ(グループ)に対する上限/下限アラームの設定
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- ①左ボタンを1回押し、表示をメニューモードに切り替えてください(最上部に『Root』が表示されます)。
- ②アップボタンもしくはダウンボタンで Limit を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ③アップボタンもしくはダウンボタンで Settings を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ④アップボタンもしくはダウンボタンで High Limit もしくは Low Limit を反転表示させ、左ボタンでどちらかを選択確定します。
- ⑤アップボタンもしくはダウンボタンで限界値を増減させます。
ボタンを長押しするとその間値は増減し続けます。 - ⑥左ボタンを押すとその値で確定し、右ボタンを押すと取り消されます。
- ⑦ZERO ボタンを押し、通常の測定モードに戻ります。
- (2) 上限/下限アラームを取りやめる
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- ①左ボタンを1回押し、表示をメニューモードに切り替えてください(最上部に『Root』が表示されます)。
- ②アップボタンもしくはダウンボタンで Limit を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ③アップボタンもしくはダウンボタンで Clear を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ④確認画面が表示されますので、そのまま取り消したい場合には OK 側の左ボタンを押します。
※もし取りやめ操作を実行せずこのままアラーム機能を使うのであれば Cancel 側の右ボタンを押します。 - ⑤ZERO ボタンを押し、通常の測定モードに戻ります。
測定値が上限設定値を超えた場合には、表示画面の上部中央に↑、下限値に満たない場合には↓が点滅表示されます。
5.バックライト
バックライト機能は電池の消耗を速めます。
通常の測定モード画面が表示されているときに、右ボタンを押すと、バックライト機能のスイッチが、ON⇔OFFに交互に切り替わります。
※メニューモードから行うことも可能です。取扱説明書をご参照ください。
5.オートパワーオフ
膜厚計の電源は、電源ボタン でON/OFFができます。
それに加えて、電池の消耗をセーブするために3分間何も操作しないと膜厚計の電源を自動的に切るように設定することができます。
オートパワーオフ機能が働く前に、ピーピー…ピーピーと音がします。そのまま5秒ほど操作をしないと自動的に電源が切られます。
オートパワーオフ機能のON/OFFは以下の操作で行います。
- ①左ボタンを1回押し、表示をメニューモードに切り替えてください(最上部に『Root』が表示されます)。
- ②アップボタンもしくはダウンボタンで Options を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ③アップボタンもしくはダウンボタンで Auto Poweroff を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
- ④アップボタンもしくはダウンボタンで Disable (OFFにする) もしくは Enable (ONにする) を反転表示させ、左ボタンで選択確定します。
※✓印のある方が現在選択されているものです。