ヒント!パウダーチェッカーを実際に使ってみました。

トライ実験の主旨

本膜厚計のメーカーは次のように当社に語ってくれました。「精度の高い測定結果を得るためにはコツと慣れが必要です」
本実験結果から直ちに「粉体硬化前非接触膜厚計」の性能を評価ができるものではありません。さらにコツをつかむ必要があると思います。
通常の膜厚計とは異なる「クセ」についてご理解いただくことが本トライの主旨です。また続報でご報告いたします。

実際に使って試してみました その1: 平板上の粉体層を測定してみたら…

平らな鋼板上の粉体層

プローブに表示される距離インジケーターを手掛かりにプローブ先端を粉体層から20mm程度に近づけます。適正な距離になると自動的に測定し結果が表示されます。
測定時のコツとしては、プローブ先端を粉体層に徐々に近づけるのではなく、最初に10mm程度まで近づけておいて、徐々に離すようにすると適正な位置が得られやすいようです。

測定結果は5回測定による平均値です。「実際の膜厚」は加熱硬化後に通常の電磁/渦電流式デジタル膜厚計(接触タイプ)で測定したものです。

トライ1 平板上の粉体層 パウダーチェック
表示値
実際の膜厚 誤差
一般的な粉体塗料 89.2μm 91.1μm -2.1%
平均粒径約30μmの微粉体 70.6μm 75.4μm -6.8%
トライ2 平板上の粉体層 パウダーチェック
表示値
実際の膜厚 誤差
一般的な粉体塗料 48.6μm 47.7μm -1.9%
平均粒径約30μmの微粉体 47.6μm 49.3μm -3.6%
今回のトライで感じたことは、メーカーが案内している「事前に測定する紛体で行なうキャリブレーション機能」は測定精度の安定のために「必ず実施してください」 と明記すべきだと思ったことです。

実際に使ってみました その2: 天面が平らな小さな突起を測定してみたら…

天面が20mm²の突起上の粉体層

天面が10mm²の突起上の粉体層

トライ3 天面20mm² パウダーチェック
表示値
実際の膜厚 誤差
一般的な粉体塗料 51.7μm 41.4μm +20%
トライ4 天面10mm² パウダーチェック
表示値
実際の膜厚 誤差
一般的な粉体塗料 42.0μm 52.2μm -24%
対象が小さいと適正な位置決めをするのに時間を要します。精度については評価の分かれるところだと思いますが、かなり小さい部位でも天面表面が平らであれば膜厚の目安程度としては活用できそうです。

実際に使ってみました その3: 天面が曲面の部分を測定してみたら…

半球状凸突起上の粉体層

円柱状のワークに塗布された粉体層

トライ5 φ10mm半球状凸 パウダーチェック
表示値
実際の膜厚 誤差
一般的な粉体塗料 67.6μm 118μm -70%
トライ6 φ4mm円柱   パウダーチェック
表示値
実際の膜厚 誤差
一般的な粉体塗料 70.4μm 121μm -72%
トライ7 φ13mm円柱  パウダーチェック
表示値
実際の膜厚 誤差
一般的な粉体塗料 67.4μm 91.1μm -35%
対象がカーブしていると超音波の反射がつかみにくいのでしょうか?測定に時間を要し、誤差も大きくなりました。
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